チューンアップについて

 ABOUT ADJUSTMENT

(あくまでも自分の体験に基づく記述ですので、おかしい所があればメールでご連絡ください。)

 チューンアップ。通称板磨き。
追求し始めると奥が深く、いくらでも時間を食ってしまうものですが、私のような素人スキーヤーは時間をかけても現れる効果は小さいと思います。
そこで自宅でできる簡単なメニューを紹介します。 

@ チューンアップの流れ

T

スキーの固定 テーブルに万力で固定するのが理想的ですが、ない場合は床に新聞をひき、右のようなスタンドを置きます。また、作業中にビンディングの金具が邪魔にならないようにゴムで固定します。
滑走面の
汚れ取り
プラスチックのスクレパーを使って、古いワックス・汚れを削り落とし、ワイヤーブラシで表面の汚れを取ります。その後ワックスリムーバーをスプレーし、しばらく置いた後、ペーパータオルで拭き取ります(リムーバーは使いすぎると滑走性能を低下させますので、通常は滑走用ワックスを塗り、削って下さい)。ソールが白くなっている時は酸化しています。メタルスクレパーで表面を削って下さい。
エッジの
焼き落とし
滑走中石等との接触により硬くなった部分を「焼き」といいます。オイルストーンを使って落とします。エッジが錆びている時は、サンドペーパーや錆び落としを使って落として下さい。
U

滑走面の検査 メタルスクレパー等を滑走面に垂直に当て、光の透け具合で滑走面の状態をチェックします。凸状になった状態をコンベックス、凹状になった状態をコンケーブといいます。フラットにになるように調整をします。
フラット作業 ファイルを使って滑走面を削ります。ファイルはスキーに対して45°に傾け、しなりが出ないようにしてトップからテールへ向けて研磨します。滑走面がコンベックスの場合はメタルスクレパーを使ってもかまいません。
ソールの
リペア
ソールに傷がある場合はリペアアイロンでリペア材を溶かし傷の端から流し込みます。完全に冷えたらメタルスクレパーで平らに削ります。(以上Uの作業は下手にすると滑走面をいためますので、なるべく専門店に出しましょう)
V

サイドエッジの仕上げ エッジシャープナーを使ってエッジの角度を90°に仕上げます。この際、シャープナーが滑走面に密着しているか注意して下さい。レース用にチューニングする場合は専用のシャープナーを使って88°に仕上げて下さい。削った後、オイルストーンで磨くとエッジの食いつきが良くなります。
滑走面の
仕上げ
目の細かいファイルを使って滑走面を仕上げていきます。仕上げ用ファイルはスキーに対して70°位の角度でトップからテールへ向けて研磨します。目にクズがつまればファイルブラシで小まめに掃除します。
ダリング トップとテールの接雪点より外側のエッジを丸めます。エッジが立っていると転倒時に思わぬ怪我につながりかねませんので、必ず落として下さい。さらに接雪点から内側のエッジもインは15cm、アウトは25cm程度サンドペーパーで丸めます。
ソールの
サンディング
ソールは滑らか過ぎると滑らなくなるため、ソールにサンドペーパーをかけて縦方向に何本も細かい溝をつけます。
スキー
ポリッシュ
リムーバーで作業中についたゴミや汚れを完全に取り除きます。ポリッシュは最低2〜3回はします。

W

ホット
ワクシング
ワクシングペーパーを専用アイロンに当て、ワックスを溶かしてペーパーに染み込ませます。スキーの滑走面にもワックスをたらし、ペーパーをはさんでコテがけします。この時アイロン温度とアイロンを動かす速度に気をつけて下さい。ベースワックスを下地として塗り、その後滑走用ワックスを塗るのが理想ですが、時間のないときはオールインワンワックスを用います。
ワックス
スクレープ
ワックスが完全に冷えて固まったら、プラスチックスクレパーで削り落とします。この作業はなるべく滑る直前に行います。エッジにもワックスがついているので、スクレパーの端で落とします。
ブラッシング ナイロンブラシで余分なワックスを取り除きます。ナイロンブラシの後馬毛ブラシをかけるとより滑らかになります。押さえつけずにかき上げる様にブラッシングして下さい。あまり力を入れすぎてはいけません。

滑走面の保護 滑走面どうしを合わせると傷がついてしまい、今までの作業が無駄になります。トップとテールをカバーで保護します。また、車のキャリアで運ぶ時は砂埃からまもるために、ポリパックに入れます。

A シーズン前の作業

 前シーズンの終わりにチューンアップを完了してる人は、できるだけ滑る直前になってから、Wのワクシング作業を行ないます。保護用のベースワックスをスクレープした後に、滑走用ワックスをホットワクシングして下さい。なお、保存状態が良くない場合は、エッジの錆びやソールの酸化が起きていることがあります。適宜対処して下さい。

B シーズン中の作業

 スキー場滞在中
  滑り終わった後、ソールとエッジの水分を取っておいて下さい。その後滑走面を保護するために液体ワックスを塗るか、ホットワクシングをかけます。ホテルのチューンアップルームを利用して下さい。また、滑り終わってから帰宅する時はソールとエッジの水分を落とした後、液体ワックスを厚めに塗ります。これはもちろん酸化と錆びを防ぐためのものです。エッジにもさび止めペンというものが市販されていますが、液体ワックスの方が塗りやすいです。
 帰宅後
  スキーが十分乾いたら、できるだけ早いうちにチューンアップに取り掛かります。滑走中に汚れと傷がついていますので、必要に応じて、上のT〜Wの作業をします。筆者の場合はシーズン中途に一度エッジの研磨とスキーポリッシュを施してのワクシングを行いますが、後はワクシングとブラッシングのみです。滑走面の酸化を防ぐため、帰宅後なるべく早めにワクシングをするようにしています。Wの2以降は滑る直前に行って下さい。

C シーズン後の作業

 滑り方や滑走日数にもよりますが、スキーはシーズン中に相当傷んでいます。T〜Wまでの作業を行い、来シーズンに備えます。但し、Wの作業はベースワックスを塗るだけで、削らないまま保管して下さい。これは滑走面の酸化を防ぐためです。なるべく温度差、湿気の少ない場所で、カバーに入れて保管して下さい。
※ 以上の作業はアマチュアの限られた道具では限界がありますので、スキーショップのチューニングサービスを利用して下さい。
ショップに出した場合、Vの3「ダリング」はしていない事が多いので自分で必ずするようにして下さい。また、ワックスはベースワックスで終わっているので、滑る前に滑走用ワックスを塗って下さい。