2011〜2012シーズン

2011〜2012 SEASON

17 宮城蔵王えぼし1日目

 (期日)2012年2月 (宿泊)蔵王ロイヤルホテル・JALシティ仙台(3泊4日) (移動手段)JAL
(宮城蔵王えぼしスキー場HP)http://www.eboshi.co.jp/
(蔵王ロイヤルホテルHP) http://www.daiwaresort.jp/zaou/

宮城蔵王えぼしスキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ B  コース数は11本。ビッグゲレンデが目白押しの東北では、規模の面から見劣りがする。蔵王連峰は山形・宮城にまたがっており、山形側に東北最大の蔵王温泉スキー場がある。宮城側がこちらのえぼしスキー場だが、大きさは対照的だ。山頂からは4.3kmのロングランが楽しめるが、緩・中斜面が多く、コースバリエーションに欠ける。
積雪量 A  日本海から離れており、二つの連峰を間に挟んだこの地域に北風が届く頃には降雪によって水分が失われており、トップシーズンでも降雪量は少ない。反面晴天率が70%と北日本のゲレンデでは抜群の数字を誇る。
雪質 A  上述の条件から水分の少ない雪が作り出すゲレンデは、緯度の割に良質。降雪直後はパウダースノーが堪能できる。
混雑度 A  東北最大の町仙台からバスで1時間半の好位置にあるので、本来であればもっと混雑しても良さそうだが、山形蔵王の集客力によりゲレンデは空いている。
雰囲気 B  全体的にこじんまりしているが、山頂部からの平野を見下ろす光景はなかなかのもの。
アフタースキー A  山麓にはひなびた雰囲気を持つ遠刈田温泉がある。温泉街にも多少の施設はあるが、何日も過ごすには物足りない。仙台まで足を伸ばせば日本三景の松島を初めとした様々の観光資源が存在する。
旅費 B  ツアーは出ていないので、航空券と宿泊を別々に取ると割高になる。北海道を選んだほうがコスパは優れている。
アクセスの良さ B  大阪空港から仙台空港まで1時間少し。電車とバスを乗り継いで2時間程度でゲレンデへ。北海道よりやや早く到着できるが、乗り換えに少し歩くので、荷物は送った方がいい。
総合評価 B  関東方面から車で訪れ、周囲の観光施設と合わせて回れば宮城ならではの魅力を味わうことができるだろうが、スキー場単独で考えると蔵王や安比などの方に軍配が上がる。

体験記その1(1日目)


↑さすが東北。一面真っ白の雪景色。
 
↑真新しい仙台空港の設備。

↑朝方吹雪いていたのがうそのような天気だった。

↑雪も新雪で滑り心地は最高。

 長男の全中を見に宮城へ。久しぶりの伊丹空港発のため、時間が読めず、念のため早朝に家を出る。4時に出発し、6時には空港到着。2時間で到着するとは意外に近い場所にあることが分かった。空港で朝食を食べ、7時半の便で仙台へ向かう。いつも重量オーバーでブーツやウェアの積み替えをしなければいけないのだが、今日はお咎めなく、機内に進むことができた。今回の便は、政令指定都市同士の便なので大きな機体を予想していたのだが、E170の9列シートの小型便だった。加えてこの冬最大の寒波が来たこともあって、上空の強風が機体を揺らす。しかし、それも乗り切り、定刻どおりに仙台空港に到着。空から見る仙台の街は一面真っ白だが、特に海辺付近は何も無いのが分かる。所々立っている木々は陸側に向けてみな倒れている。昨年、東日本大震災で襲った津波の跡だ。仙台空港も津波に襲われたので、空港内の設備は皆真新しいものに変わっていた。

 空港からは電車で仙台駅まで約25分。ターミナルで待っていると、雪が吹き込んできてとても寒い。気温も-3℃。この時期としては平均的な数字か?しかし、徳島とは大分差があるので身に応える。やがて電車が到着し、中に乗り込むと客がちらほら。皆無言でものすごく疲れたような表情をしていた。震災の影響か。こちらが先入観を持っているのでそのように見えたのか分からないが・・。仙台駅からは路線バスに乗り換え、約1時間半の行程のはずだったが、寒波の影響で高速が通行止めになっていた。下道を通っての移動だったため、到着が30分ほど遅れる。空港から3時間以上の乗り継ぎで、ようやく宿泊地の蔵王ロイヤルホテルへ到着した。遠刈田は本当に遠かった。ホテルで着替えを済ませて、再びシャトルバスに乗ってゲレンデへ。これも20分ほどの道程で、東北は昨年に続き、車がないと不便だということを実感。

 ゲレンデ到着後、レストランで長男の姿を探したが見つからない。直後、長男から電話が入り、午前中のレースが終わったのでもう宿舎に戻っているということだった。ちょうど行き違いだったようだ。筆者が到着した時には天気は良かったのだが、どうやら午前中は寒波の影響で吹雪いていたようだ。レースも中止になりそうな程激しい風雪であったとのことで、午後からのゲレンデ練習は取りやめになり、宿舎に戻ったそうだ。レースは1本目で終了し、191名中の155位。

 仕方が無いので、一人で初めての蔵王を堪能。まずはゴンドラに乗って頂上に登ろうと思ったら、ゴンドラが中腹までしかかかっていない。上部は深雪コースになるので、上級者用のリフトで移動をするようだ。中腹からコースを下って麓までは2kmのコース。東北まではるばる来たことを考えるとちょっと物足りない距離だ。コースは緩斜面が多いが、所々に急斜面があり、コブ状になっていた。この日の気温は氷点下前後と暖かかったが、温度の割には雪が軽いように感じた。パンフレットによると二つの山脈を越えて風が届くため、水分の少ない雪になるそうだ。高温でこれほどの雪なら、もう少し冷えればさらさらのパウダーを体験できそうだ。

 この日は風がきつめで、しばらく滑っていると体が凍り付いてきた。温度以上に寒く感じるのは湿度も関係があるのだろうか?また、スキー上のリフトはクワッドリフトが1本で、基本は速度の遅いペアリフトだ。もちろんフードはついておらず、しかも距離が長いのでリフトを降りるときには体は芯まで冷え切っている。しかし、この日は頑張って5時まで滑りホテルに戻った。当初4日間ゲレンデにいるつもりだったが、今日半日滑ってみて4日も持つような規模ではないことがわかり、急遽3日目の宿泊をキャンセルして、仙台市内に宿を取った。インターネットでどこからでも手配が可能だ。便利な時代になった。


↑街灯一つない雪道。左側は埋もれた歩道。

↑長男の宿泊先のフロントで。

↑こけし発祥の地、遠刈田。夜道のこけしは不気味。

↑賛久庵の豆腐づくし定食。

 

 今回宿泊費を安く上げるために、ホテルは素泊まりプランに申し込んでいた。温泉つきの中流ホテルにしては1泊5150円と安く上がったのだが、夕食なしのためゲレンデかホテル周辺で探すしかなかった。しかし、ゲレンデにはろくなメニューが無かったので、外に出ることにした。ホテル周辺には何も無いが、2kmほど離れたところに遠刈田温泉街がある。そこまで行けば食べる所ぐらいあるだろうと、雪道を歩いていくことにした。距離は2km程度だったのだが、雪の影響で歩道は完全に埋もれ、車道しか歩くことができない。しかも外灯がほとんど無いので、真っ暗な道だ。一度ホテルに戻ってフロントに相談してみたら、危険なのでタクシーを呼んだほうが良いと言われた。しかし、毎日タクシーで移動するのでは素泊まりプランに申し込んだ意味がないので、危なそうなら途中で引き返すつもりで出発。

 雪道は歩き慣れているからそんなに心配は無いが、行っても行っても明かりが見えてこない。ふと脇を向くと、「死亡事故発生」の看板が目に入った。だいぶ下まで進んだとき、後ろから一台の車が近寄ってきた。「温泉街まで行きますが、良かったら乗っていきませんか?」親切なこの方は、茨城県の方で選手を引率してきたコーチのようだ。後わずかの距離であったが、長男の泊まっているホテルまで送ってくれた。長男は久しぶりに会ったのに、えらい素っ気無く、チューンナップ用の道具を渡してすぐに帰路へ。今度は徳島県のコーチが車で送ってくれるようとしたのだが、夕食をとる必要もあったので再び歩いて帰ることにした。温泉街は人通りも少なく、寂れた感じがした。ひょっとしたら昨年までは賑わっていたのかもしれないが、震災と原発事故の影響もあるのではないかと思う。帰り道、和食の「賛久庵」という店を見つけ、良さそうだったので中へ。とうふづくし定食を注文。豆腐料理のフルコースに手打ちそばのセットだが、出てきたどの料理も美味しかった。長い距離を歩いて店を探した甲斐があった。メニューにあったチーズケーキが気になったのだが、満腹になったので諦めた。ホテルに戻り、温泉に入って11時頃には就寝。


↑神の湯温泉も入りたかったが、風邪を引きそうなので断念。