2010〜2011シーズン

2010〜2011 SEASON 

19 福島/1日目猪苗代中央

体験記(1日目)


↑郡山からは磐越西線で猪苗代へ。

↑福島屈指の洋菓子店「ビルゴ」のエンガンディナー

↑今回宿泊したペンション前にて

↑夕方からは霧も晴れてきてうっすらと猪苗代湖が見えた

↑雪もちらつき気温も下がっていいゲレンデ状態に

↑夕食のフルコースディナーだが長男は疲れ気味?

 さて、今回の会場福島県猪苗代町はインターネットで調べてみると徳島からはアクセスに大変不便な場所にある。大阪伊丹空港から福島空港まで飛んで在来線に乗り継ぐか、徳島空港から羽田空港まで飛んで新幹線と在来線を乗り継ぐか、いずれにしても移動に半日はかかる。仕方がないので有給を2日取り、最終日のGSのレースに間に合うように出かけた。

 出発当日。朝6時に家を出て徳島空港へ。国体の徳島選手団と偶然遭遇。空港で朝食を取り、羽田へ1時間。ここからは東京モノレールで浜松町まで出て山手線に乗り換え。東京駅からは東北新幹線に乗車。東京へは毎年のように行っているので、乗り換えはスムーズに済ますことができたが、荷物を持っての移動が大変だった。直前の日曜日に腕山での練習が入っていたので、荷物の宅配が間に合わず、板1本とスキーバッグ2部を持って階段を上り下りしたため、新幹線の乗り場に着いた時には棲息吐息。乗った新幹線も2階建てだったので、座席まで荷物の上げ下げが大変だった。

 東京からは1時間20分で郡山へ。着いたのがお昼前だったので、お腹が空いてきた。そんなときに立ち食いそばの店を見つけ、我慢ができなくなって乗り継ぎの出発時刻も考えずに天ぷらそばを注文。食べ終わって改札口へ急いだら、1時間に1本の磐越西線は出発した後だった。喫茶店で時間をつぶした後JRに乗り、40分で猪苗代駅に到着。駅からはタクシーを拾い、今日の宿泊地コージーインへ。途中事前に調べておいた洋菓子のビルゴでエンガンディナーとシュークリームを買う。猪苗代は首都圏からの客も多いので、有名な洋菓子店がたくさんある。他の店も回ってみたかったのだが、足がないので諦めた。宿舎には1時半頃到着。

 コージーインは小さな佇まいのペンションだ。ゲレンデサイドのホテルが団体予約で取れなかったので、1日目のみ別の宿舎を取る必要があった。このペンションはゲレンデから少し離れているようだが、温泉と手作りのフルコースディナーがあり、じゃらんでの評価も高いので予約をした。しかし、ペンション初体験の長男は、一見して「こんな狭い所で何日泊まるん?」とあまり気に入らない様子。この言葉がオーナーの女性の耳に入ったのか、後で冷たい仕打ちを受けることに。

 早速着替えてスキーに行くことにしたが、もう2時を過ぎており、夕食の6時半まであまり滑る時間がない。「夕食を少し遅らせてもらうことはできますか?」と聞いたら、「では夕食をキャンセルして、ゲレンデのレストランを利用されたらいかがでしょうか?」と丁寧な口ぶりながらも 皮肉とも取れるような返事。夕食を目的にこのペンションを選んだので、時間通りに帰ってくる事にした。次にゲレンデまで距離があるので、送ってもらえないかと聞いてみたが、「歩いて300m程の距離なのでそのようなサービスはしておりません」とのつれない返事。登り道だが300m位なら歩こうかと板とブーツを持って坂道を上がった。ところが、進んでも進んでもゲレンデが見えてこない。500m位進んだところで道脇の看板を見つけた。「スキー場まであと300m」。

 最近はゲレンデサイドの宿ばかりだったので、久々に荷物を持って長距離を歩くという体験をした。朝からの移動に追い討ちをかけた約1kmの上り坂で、ゲレンデに着いたときはぐったり。帰りもこの荷物を持って降りるのは不可能と思ったので、2日目に泊まるゲレンデサイドの宿舎に電話をかけて、板とブーツを預かってもらえるように交渉をした。結果はOK。こちらの宿舎は「サービス」が良さそうだ。

 靴をスキーセンターに預けてゲレンデに出る。外の気温は-2℃。2月の東北にしては高温だ。雪も若干水分を含んでいたが、もちろん西日本の雪よりは軽いし、板の滑りも良かった。大山の雪に似た滑らかな雪だ。猪苗代中央ゲレンデはなだらかだが、横幅が広く開放感がある。晴れていれば眼前に猪苗代湖が見えるはずなのだが、残念ながらこの日は霧がかかっていた。4時半からはナイターになり、気温も下がってぐんと滑りやすくなった。妻用の初級者コースも楽しみながら5時半まで滑って宿舎へ戻る。

 部屋に戻って着替え、時間に遅れては大変と5分前には食堂に行った。すると、例の女性が「時間前にいらっしゃっているお客様がいるのですが、もう料理をお出ししてもよろしいでしょうか?」と厨房のシェフに聞いていた。時間には遅れても早すぎてもいけないようだ。しかし、料理は抜群の味で、地元の食材を使った一流料理店並みのメニューだった。一人で食事をしている客も何人かいたが、料理を食べるためにこの宿に宿泊しているのかもしれない。

 食後は温泉へ。このペンションには源泉かけ流しの温泉が2ヵ所あり、檜風呂と石風呂を選択できるようになっている。広さはそんなにないので、家族で貸しきるタイプの温泉だ。源泉なので湯は熱い目だったが、体に染み入る様な良泉で香りも良かった。ガラス戸を開けると露天風呂になり熱いお湯が一層心地よかった。このペンション、女性の愛想は良くなかったが、提供されたサービスは最高のものだった。料理店でも客が頑固親父の流儀に合わせるような店があるが、そのペンション版と言っていいかもしれない。妻はもうコリゴリと言っていたが、筆者はまた来てもいいと思った。

福島2日目に続く