2008〜2009シーズン

2008〜2009 SEASON 

16 志賀高原7/1日目

(期日)2009年1月 (宿泊)志賀ロイヤルホテル(1泊4日車中2泊) (移動手段)バス
 (志賀高原HP) http://www.shigakogen.gr.jp/
 (志賀ロイヤルホテルHP) http://www.shigakogen.jp/royal/

スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ AAA  大小23のスキー場が集まった約400haのゲレンデ規模はもちろん日本一。一つ一つのスキー場が違った個性を持っており、お互いを行き来するのはツアースキーの要素も含んで実に楽しい。2・3日では全てのコースを制覇できない底の知れない奥深さを持った懐の深いスキー場である。
積雪量 AA  横手山や熊の湯などは11月中からスキー場がオープンする。標高が国内最高の位置になるため、スキーシーズンは非常に長い。5月のゴールデンウィーク位まで春スキーが楽しめる。
雪質 AA  岐阜や白馬方面よりも更に雪質が良い。トップシーズンの雪質の良さはもちろんだが、3月下旬でも気温が冷え込めば北海道よりもはるかに軽く軟らかい雪を味わえる。
混雑度 A  焼額山等人気エリアはさすがに混雑しているが、何しろゲレンデ全体が広いので空いているゾーンを選択して滑ればさほどリフトに並ぶ必要は無い。ゴンドラはさすがに一日中混雑している。
雰囲気 AAA  滑走中にコースの脇から見える眺望が素晴らしい。北アルプスの山々が白くつながる景色は滑る事を忘れるほど目に強く焼きつくことだろう。岐阜辺りの若手ボーダーを中心にしたガチャガチャした雰囲気とは一線を画する。特にスキーヤー限定の奥志賀高原や横手山は他には無い落ち着いた雰囲気を持っている。
アフタースキー A  一ノ瀬地区を中心にたくさんのホテルがあるが、プリンスホテル以外特に大きなリゾート施設は無い。滑った後は寝るだけという感が否めない。熊の湯という良質の温泉があるが、一ノ瀬から離れているためここに宿泊しなければ利用することは難しそう。
旅費  大阪発のツアーで3万円程度。時間はかかるがバスツアーは非常に割安。宿も格安の宿がたくさんあるが、それなりの施設である。2006シーズンからは四国発でも大阪発とほとんど値段が変わらないツアーがたくさん発売された。
アクセスの良さ  徳島からはバスで9〜10時間かかる。この距離をマイカーで運転していく人もいるが、滑った後の移動を考えるときつい。バスにしても長時間座ったままの状態でいるため、足腰が痛くなりそうである。四国からはバケーション倶楽部のツアーが出ており、座席のゆったりしているバスを使えば疲れも少しは減らす事ができる。
総合評価 AA  日本一のゲレンデ面積、23のスキー場のコースバリエーション、そしてスキー場ごとに持っている個性と日本離れした見事な景観がこのスキー場の魅力である。アクセスの悪さは欠点だといえるが、10時間以上かけてもここに来た事に満足を感じられる魅力がこのスキー場にはある。スキーヤーにとってはボーダーの少ない環境もうれしい。ぜひ、5日位は滞在して全てのスキー場を滑りたい。


体験記その1(1日目)


↑約2年ぶりの再会に見つめあう長男とハスキー犬

↑雪の振る中、仲良く撮影

↑お昼はボルシチにきのこ雲スープ

↑少々高価だが味は抜群。横手山ヒュッテのパン。

↑熊の湯スキー場を滑る長女

↑夜はホテルでゆっくりしました
 志賀高原はこれまで6度訪れた事のある筆者お気に入りのスキー場だ。しかし、昨年はタイミングが合わず、一度も訪れる事が出来なかった。今シーズンは必ず行こうと思っていたところ、1月末にジュニア部の合宿が中止になったので、急遽バスツアーを予約した。ただ、筆者の調子は万全ではない。年始から膝の痛みが引かないので病院で見てもらった所、右脚内側側副靭帯損傷との診断が降りた。半月板に傷が及んでいると手術の必要があるとの事で一瞬ビビッたのだが、MRI検査の結果半月版は大丈夫だった。しかし、数週間は安静にしているようにとの事であったので、ツアーをやめようかとも思ったのだが、折角の家族旅行なので様子を見ながら滑るつもりで出発した。

 今回利用したツアーは以前テレビ番組で過密運行が問題になった○○バスを使っている。2年前にはろれつの回らない運転手や蛇行運転等で十分にその恐怖を味わう事が出来たが、昨年度からツアー料金も改定され、経営体質に変化が生じたのかと思っていた。だが、その見通しは甘かった。運転手の一人がもう年配の方で、ツアー客への説明が要領を得ない。最終日の集合時間と場所の連絡がデタラメで、大きな混乱が生じた。客の中には1時間も吹雪の中で待った者もおり、大変憤慨していた。帰り道には運転しながら携帯で「警告ランプがついているけど大丈夫かな?」と本部に連絡を取る声が場内に響き、乗客は顔を見合わせて苦笑した。

 ネタには事欠かないスリリングなツアーなのだが、筆者が何度も利用しているのは他のバス会社にはない設備が施されているからだ。スーパーシートと名づけられた客席は75度までリクライニングが可能で、夜行で長時間を移動するには体の負担が少なく、素晴らしい仕組みだ。ところが、この75度と言うのが訳ありで、最大まで倒すと確かにフルフラットに近い状態になるのだが、座席の間隔が狭いため後ろの乗客の足に当たってしまう。設計上のミスである。結局、後ろの人に遠慮しながら迷惑をかけない程度に倒すという微妙な設備なのだ。

 さて、長男の前に一人旅の女性が座っていた。誰にも遠慮や気兼ねのない一人旅は気楽なものだが、公共バスを利用するなど団体行動の時は周りに気を使うのが普通だ。しかし、この女性はいかなる時も「一人旅」を貫き通すつわものだった。旅の恥は掻き捨て・・・遠慮なく最大限にシートを倒してきた。足を挟まれた形の長男は怒って前の座席をがんがん殴る。「そんな事せられん」と一応注意はしたが、その後もシートを上げようとせず、アイマスクをして就寝モードに入った女性。

 やがて、長男のささやかな抵抗がようやく届いたのか、休憩所で降りたときに女性は席を横に移動した。今度の犠牲者は長男の横に座っていた妻だ。前のシートと自分の座席に足を挟まれた形になったので、一度遠慮気味に「少し座席をあげてもらえますか」と聞いてみると、シートを1cmほど上げてくださった。結局、妻は交渉する事を諦め、膝を抱え込むような形で一晩を過ごした。女性はスーパーシートの威力を最大限に使い、妻は普通以下の状態で現地まで行った。この様な振る舞いに対して運転手が何か女性に指導をするかとも思ったが、帰りのバスでは運転手自身が「スーパーシート」状態で仮眠を取っていた。

 さて、バスは野沢高原を経て志賀高原に移動。野沢ではまだ雨が降っていたが、志賀高原に近づくと雨は雪に変わった。ホテルに荷物を預け、初日はいつものように横手山山頂を目指した。シャトルバスで硯川まで行き、降り場にある本当に小さな小さなスキー場、前川スキー場のゲレンデを一本滑る。このゲレンデで滑ったのは今回が初めてだ。志賀高原の13のスキー場を全て制覇するのにはまだまだ時間がかかりそうだ。前川スキー場から横手山スキー場に連絡するリフトは速度が遅く、距離も長いので有名だ。雪の中を長時間リフトに乗っていると体が凍り付いてきた。ようやく横手山に到着し、麓から頂上までリフトを乗りついで標高2300mの山頂に達した時にはもう昼前になっていた。

 ハスキー犬のいる横手山ヒュッテで昼食をとることにする。横手山と言うよりは志賀高原の一つの名物となっているこのヒュッテは、2年前までは大人気で店内に入っても席の確保をするのに一苦労だったが、今回はあまりにも人が少ないのに驚いた。昨秋からの金融恐慌のあおりで首都圏からの客が減っているものと思われる。昼食は名物のボルシチセット、きのこ雲スープ、それにパンを食べた。いつ食べても口の中にバターの香りが広がるクロワッサンは絶品だ。

 昼食後は横の渋峠を滑るのがお決まりのコースだが、本日はクローズの表示が出ていたので、毎回時間オーバーで訪れた事のない熊の湯スキー場を目指した。熊の湯はスキーヤーオンリーでゲレンデ幅も広く、なにより横手山と変わらないほどの雪質の良さに感動した。雪が降り続く悪天候のため1時間程度で切り上げて、宿舎に戻ったが、筆者は引き続き丸池・サンバレースキー場で1時間ほど練習をした。この日は悪天候のため、横手山の素晴らしい景色を見る事ができなかったが、初めてのスキー場を二箇所も訪れる事ができた事は大きな収穫だった。

志賀高原2009その2に続く