2007〜2008シーズン

2007〜2008 SEASON 

14 大山5

(期日)2007年2月 (宿泊)朝霧山荘 (移動手段)自家用車
 (大山HP)http://www.daisen.jp/ski/
 (朝霧山荘HP)http://www.gaina.net/asagiri/

体験記(一日目)


↑ポール指導を受ける長男
↑リフト脇にポールを張って練習をした

↑昼からは絶景スキー場の本領発揮

 2週連続の小学生対象合宿。今週はコーチが国体の引率や仕事で来られないので,大山にあるレーシングスクールCREW'Sに入校して指導を受ける予定だ。朝3時に起床し、4時前にICをくぐる。最初は大変かと思ったこの日程も、毎週こなしていると体が慣れてきた。最初車は順調に進んでいたのだが、米子道に入ってから道路の積雪によりペースが落ちた。2年前には同じ位の積雪で90km/hのスピードで大山に向かった事があるが、途中で派手にぶつかっている車をみかけたので、スピードは控えめにした結果、到着はいつもより30分ほど遅れてしまった。先週までは宿舎前まで車で付ける事ができたのだが、大雪のため雪上車が立ち往生していたので公営駐車場まで車を運ぶ。荷物を宿舎まで移動し、朝食をとっていると時間が思いの外過ぎてしまった。

 急いで練習場所の上の原ゲレンデへ行き、子供と共にスクールに申し込む。天気は悪く、時折前が見えなくなるほどだったが、おかげで最高の雪質の中を練習する事ができた。この日、県外からの参加者も含めて20名ほどのレッスン生がいたのだが、スタート地点で指導をしてくれた橋本満朱子コーチは、一人ひとりの癖や問題点を覚えていて滑る前に分かりやすい言葉でアドバイスしてくれた。筆者も次のような指導を受けた。

・ 内側に体が倒れているので外足に乗るよう気をつける
・ 進行方向に体が向いてしまっている→フォールラインに上半身を向ける
・ 後傾

 大体いつも注意されている事だが、何回か回数を重ねると後傾はすこし修正されてきたようだ。これに加えて、いつもはターン時に板がずれていたのだが、今回はポール練習用に硬いバーンを想定してエッジをギンギンに砥いで来た為、少し修正されていたようだ。午前中だけレッスンを受け、午後はフリーで滑る予定だったのだが、午後からも申し込んだ。昼からは天気も徐々に回復したため見通しが良くなり、思い切ってスピードをつけて滑る事ができた。宿舎に戻ると、朝3時からの疲れが一気に出て夕食まで一眠りをする。

体験記(二日目) 


↑新雪の中を気持ちよく練習

↑お昼は朝霧山荘のカツカレー絶品

↑昼食を食べる筆者と長男

↑すっぽり雪の中に埋もれてしまった筆者の車


↑24年ぶりの大雪ということで帰り道でも事故が相次いでいた
 二日目は鳥取県のコーチが指導してくださる予定。子供達はジュニアのメンバーと先に出かけたので,筆者は妻と練習場の国際ゲレンデを目指した。昨夜から吹雪に近い激しい雪が降っているため,ゲレンデは新雪のパウダー状態だ。気温も-4度と低いので雪が軽く、足を取られず滑りやすい。妻がまともに深雪を滑れるか心配だったのだが,前日の保護者塾の効果があったのか,一度もストップせず滑り続けている。筆者も年始からニセコ,ウィスラー,ハチ北と深雪を滑る機会が多かったので,以前なら転びそうな吹きだまりでも上手くバランスをとって滑ることができた。

 練習はショートポールでGSの練習。高学年は片足をあげて外足一本でターンする練習。低学年はストックの中央を持って板に乗る練習をした。いやがる妻をボーゲンでいいからと説得し,ポールに入れてみる。一回だけ滑って「これはあかん」とリタイヤ。その後筆者はポールに入り,妻を併走していたが、夢中になって合流地点で妻を迎えるのを忘れてリフトに乗ってしまった。スタート地点に戻って確認すると,上には上がってきていないとのこと。「ひょっとしたら間違ってずっと下まで降りたのかもしれない」と進んでいったら,案の定コースから抜け出てカニ歩きでコースに戻っている妻の姿を見つけた。大山はコースレイアウトが複雑である上,自然景観を大切にしているスキー場なので案内板も最小限だし,コースを網等で区切っているわけでもない。十分地形を頭に入れておかないと思わぬ方向に行ってしまうかもしれない。子供達はもう何回も来ているので筆者の知らないルートを教えてくれたりするが,一番気をつけなければいけないのは筋金入りの方向音痴である妻かも知れない。何はともあれ半泣きになっていた妻を救出し,再び練習コースに戻った。一回滑り降りた所で今度は「トイレのある場所がわからない」というので,レストランまで案内する。妻はもうここで休憩。筆者は再び練習ゲレンデまで戻ったが,午前中の練習が終了した所だった。

  この日もジュニア部は一日練習をする予定だったのだが,筆者一家は午前中で終了。先週遅くなってしまったから今日は早めに家に戻るつもりだった。帰宅の準備と昼食をすませ1時過ぎには宿舎を出て車を置いてある駐車場に向かった。ところが,車を置いたはずの場所に車がない。重い荷物を持ってしばらくあちこち探し回ったら,雪の中にワイパーだけが一本突き出ている大きな固まりを見つけた。二日間降り続いた大雪のおかげで,車一台丸ごとすっぽりと雪に埋まってしまったのだ。その姿を見た瞬間,子供は見たこともない光景に声を上げて喜んでいたが,筆者は今日はここにもう一日泊まることになるかも知れないと青ざめた。筆者の真剣な表情に気づいた子供達もだんだん事態を察したようで,長女は「私がスコップを取りに行く」といつになく率先して宿舎に向かった。長男も手で車の前の雪をどけ始める。スコップが届くと長男は「おれがやる」と言って車めがけてスコップの先を差し込んだ。

ガツッと言う音がした。

 長男の気持ちは有り難かったが,車が大変なことになるので,車内に退避させた。最初どこから掘り始めていいかわからないような状態だったが,掘りながらだんだん要領がつかめてきたので,車の側方とボンネットの雪を落とし,サイドの雪をシャベルで掘っていった。幸いに横に泊まっていた車が先に脱出してくれたので,そのスペースに雪を飛ばすことができた。踏み固めた部分は固かったが,基本的に新雪なので分量の割には力を使うこともなく,タイヤ回りと車体下の雪を取り除き,先週宿のご主人に教えてもらった前後に動かすテクニックを使って脱出に成功。窓ガラスに凍り付いた雪は用意していた解氷スプレーをかけると見事に取れた。

 結局1時間少しの作業で駐車場を出ることができ,後は順調に帰れるかと思ったのだが,今度は帰り道の坂道で事故が続出。登りで上がれなくなったバスが何台か通路を防ぎ,前の車はUターンをして引き返していた。しかし,別の迂回ルートも知らなかったので,しばらく待っていたらバスもチェーンをつけ状況を立て直して前に進むことができた。何とか温泉とお菓子の城に寄る時間もあったので,順次訪れ,先週と同じように蒜山高原で夕食をとることにした。

 ところが,高速に入った頃から窓ガラスが曇り始める。最初内側のガラスが曇っているのかとエアコンのパワーを上げたのだが,どうやら外側が曇っているようだ。ガソリンスタンドで理由を尋ねてもわからなかったのだが,おそらく解氷スプレーの成分が凍り付いてそこに水分が張り付いて見えなくなっていると思われた。しかし,もうどうしようもないのでそのまま車を進めたが,雪の降りも激しくなってきてただでさえ視界が悪い上に,道路も全て雪に覆われているのでどこが測道でどこが中央車線なのか全く見分けが付かない。フロントガラスの下部10cm程度の曇っていない部分から前方の様子を確認し、測道の様子は助手席の妻に確認してもらって岡山の南部まで来ると、ようやく気温も上がり、フロントガラスの曇りも少し取れ何とか通常の速度で運転することができるようになった。しかし、その間約3時間。窮屈な姿勢での運転はスキー以上に筋肉痛を激しくした。しかし、今回の経験で雪道に関する知識を習得することができたのは大きな収穫だった。