2006〜2007シーズン

2006〜2007 SEASON 

19 志賀高原6/1日目

(期日)2007年2月 (宿泊)志賀ロイヤルホテル(1泊4日車中2泊) (移動手段)バス
 (志賀高原HP) http://www.shigakogen.gr.jp/
 (志賀ロイヤルホテルHP) http://www.shigakogen.jp/royal/

スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ AAA  大小23のスキー場が集まった約400haのゲレンデ規模はもちろん日本一。一つ一つのスキー場が違った個性を持っており、お互いを行き来するのはツアースキーの要素も含んで実に楽しい。2・3日では全てのコースを制覇できない底の知れない奥深さを持った懐の深いスキー場である。
積雪量 AA  横手山や熊の湯などは11月中からスキー場がオープンする。標高が国内最高の位置になるため、スキーシーズンは非常に長い。5月のゴールデンウィークくらいまで春スキーが楽しめる。
雪質 AA  岐阜や白馬方面よりも更に雪質が良い。トップシーズンの雪質の良さはもちろんだが、3月下旬でも気温が冷え込めば北海道よりもはるかに軽く軟らかい雪を味わえる。
混雑度 A  焼額山等人気エリアはさすがに混雑しているが、何しろゲレンデ全体が広いので空いているゾーンを選択して滑ればさほどリフトに並ぶ必要は無い。ゴンドラはさすがに一日中混雑している。
雰囲気 AAA  滑走中にコースの脇から見える眺望が素晴らしい。北アルプスの山々が白くつながる景色は滑る事を忘れるほど目に強く焼きつくことだろう。岐阜辺りの若手ボーダーを中心にしたガチャガチャした雰囲気とは一線を画する。特にスキーヤー限定の奥志賀高原や横手山は他には無い落ち着いた雰囲気を持っている。
アフタースキー A  一ノ瀬地区を中心にたくさんのホテルがあるが、プリンスホテル以外特に大きなリゾート施設は無い。滑った後は寝るだけという感が否めない。熊の湯という良質の温泉があるが、一ノ瀬から離れているためここに宿泊しなければ利用することは難しそう。
旅費  大阪発のツアーで3万円程度。時間はかかるがバスツアーは非常に割安。宿も格安の宿がたくさんあるが、それなりの施設である。2006シーズンからは四国発でも大阪発とほとんど値段が変わらないツアーがたくさん発売された。
アクセスの良さ  徳島からはバスで9〜10時間かかる。この距離をマイカーで運転していく人もいるが、滑った後の移動を考えるときつい。バスにしても長時間座ったままの状態でいるため、足腰が痛くなりそうである。四国からはバケーション倶楽部のツアーが出ており、座席のゆったりしているバスを使えば疲れも少しは減らす事ができる。
総合評価 AA  日本一のゲレンデ面積、23のスキー場のコースバリエーション、そしてスキー場ごとに持っている個性と日本離れした見事な景観がこのスキー場の魅力である。アクセスの悪さは欠点だといえるが、10時間以上かけてもここに来た事に満足を感じられる魅力がこのスキー場にはある。スキーヤーにとってはボーダーの少ない環境もうれしい。ぜひ、5日位は滞在して全てのスキー場を滑りたい。


体験記その1(1日目)

 志賀高原スキーサーカス。21ものスキー場が連結した日本最大のスキーエリアだ。徳島からはバスで約10時間と大変な時間がかかる場所だが、2・3日ではコース全体を回りきれない懐の深さと日本離れした見事な景観、そして最高の雪質・・・志賀高原の魅力を上げていけばキリがないが、2年前に久しぶりに訪れて以来すっかりそのとりこになり、今シーズンも当初から家族で来る計画を立てていた。従来徳島から志賀高原まで行くツアーが余りなかったのだが、昨年から愛媛発で徳島を経由するツアーが運行し、大型のバスで快適に移動できるようになった。今年も同じツアーで早い時期に申し込んだ。
 ところが、このツアー、一つ大きな欠点がある。集合時間に遅れて来るのが常態化しているのだ。2月初めに栂池高原に行ったときは約40分遅れ。今回も20分も遅れてやっと集合場所にバスが来た。一言位遅れた理由の説明があってもいいようなものだが、乗務員も平気な顔をしているので、県外発のツアーは道路事情もあって遅れるのは当たり前なのかなと思っていた。ところがこの背景には恐るべき事実が潜んでいた、後日某テレビ番組で取り上げられていたのだが、ツアーを主催している旅行会社は過密スケジュールでバスを運行しており、運転手は十分な睡眠もとらずフラフラになりながら運転をしているという。そういえば、栂池に行った時には二人いた乗務員の応対が的を得ず、夜に目覚めた時に何回かバスが蛇行運転をするのを感じたが、ひょっとしたら事故直前の状況だったのかもしれない。ただ、このツアー、その他の点は申し分のないものなので、会社の姿勢を見直し、来シーズンも運行してくれる事を祈る。

↑大型のバスで快適な旅なのだが

↑樹氷の連続する素晴らしい景色だが凍りつくような寒さが玉に瑕
 さて、日付も変わる間際に徳島を出発して、現地についた頃には11時前になっていた。予定より1時間遅れである。ホテルは昨年も泊まった志賀ロイヤルホテル。バス停が間近にあり、横手山方面に行くのには好都合な場所だ。ホテルで着替えをして、本日の目的地である横手山に向かう。シャトルバスを降り、ゲレンデに降り立つと足元には志賀高原特有の軽くて軟らかい素晴らしい雪があった。2月中はずっと記録的な高温が続いていたのだが、月末になってようやく冷え込み、この日は最高気温が−6度。雪は山頂に近づくほど益々いいものに変わってきた。ストックで雪の塊をかけば、空中に綿のようにふわっと舞い上がる極上の雪だ。今シーズンはルスツでも栂池でも県外に出た時は大概気温が高かったので、このレベルの雪に出会えるのは今シーズンでも初めてのことだ。しかし、横手山の山頂に架かっているリフトの上はとにかく寒かった。気温が低い上に雪も降り続き、風も吹いている。体感温度は−10度を下回っていたに違いない。顔がだんだん凍りついて痛さを感じるようになった。こんな感覚を味わうのは久しぶりだ。

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↑横手山ヒュッテの看板

↑名物のボルシチ。野菜が大きなかたまりのままゴロゴロ入っている。
 山頂についてまず昼食をとることにする。横手山ヒュッテの入口には人気者のハスキー犬がいるのだが、この日は余りの寒さのため屋内に引っ込んでいた。横手山ヒュッテの名物は国内最高峰の場所で焼かれたパンとボルシチ。冷えた体には最高のメニューだ。妻と子ども達はきのこ雲スープを注文し、舌鼓を打っていた。約1時間ほど屋内で体を温めた後、いよいよゲレンデに出る。横手山スキー場の奥に渋峠という小さなスキー場があるのだが、人が少なく安心して滑る事ができるのでここに向かう。ヒュッテから渋峠に向かうルートの脇には大きな樹氷が立ち並んでいる。何という高さだろうか?昨年来た時はこんなにも大きなものではなかったが、やはり2月頃に来ると規模が違うようだ。元の樹形も完全に消え、約3mの高さにまで達した氷の柱が何本も連続して立っていた。蔵王の頂上にモンスターと呼ばれる巨大な樹氷ができる事があるが、それを髣髴させるほどのものだった。
↑きのこ雲のスープを食べてご機嫌な長女。

↑人気者のハスキー犬も寒そうだった


↑モンスターに匹敵する巨大な樹氷

↑渋峠で凍えながら滑る長男と妻

↑途中で迷子になった妻と長男

↑ホテルでは茶道クラブの長女がお茶を入れてくれた

↑体操をやっている長男は腕前を披露

 樹氷群を抜けた後、渋峠ゲレンデに出てここを一本滑る。雪はキュッキュッと音がするほどのいい状態。こんな雪は北海道でもキロロやニセコなど一部のスキー場でしか味わった事がない。滑る環境は最高なのだが、ここのペアリフトはフードが付いておらず、この気温で吹雪いたら耐えられない。見る間に体が凍り付いてきた。一本だけ滑って限界が来たので、昨年滑る事のできなかった熊の湯スキー場へ向かう事にする。妻と子どもは渋峠で凍えたようなのでヒュッテでしばらく休憩。筆者は横手山のコースを何度か滑り、コースの状況を調べた後、再び家族で出発した。
 ところがここで思わぬ事件が起きた。横手山を下っている途中、少し急な斜面があったので妻は迂回コースを進む事になった。母思いの長男も妻に付いて行く。筆者は長女と急斜面を降り、合流地点で二人が降りてくるのを待った。ところが、いくら待っても降りてこない。携帯も通じず、そのうちに風も強くなってきたのでいったんリフト下のレストランに移動する。再び携帯で連絡をとると、妻が出た。「ここはどこ?標識も何もないので場所が分からない!」と叫んでいる。そういえば妻は筋金入りの方向音痴。迂回コースの途中で間違った方向に進んだに違いない。(昨シーズンのように中級コースを転びながらでも降りさせれば良かったか?まさか危険な場所には出ていないだろうと案じながら長女を待機させて筆者は再び探しにリフトを上がる。迂回コースに入りゆっくりと滑り降りてゆくと、思いがけない方向から「パパー」と叫ぶ声がする。長男の声だ。見ると熊の湯との連絡コースでもそもそ動いている二人の姿を見つけた。どうやら途中でコースの標識を見落とし、連絡コースに迷い込んだようだ。妻いわく、「雪上車が現れたのでこちらのコースが正しいと思った。」長男はきちんと看板を確認して正しい方向を指示していたようだが、妻は自分の判断を信じたと言う。今月は栂池で長女。大山では長男。そして遂に志賀高原では妻が迷子になった。
 とんだ事で時間をロスし、リフト終了の時間が近づいてきたので熊の湯は諦め、ホテルに戻ることにした。夕食後、滑り足りない筆者は一人でゲレンデに出る。ホテルの前には蓮池、丸池、サンバレーの三つのスキー場がある。雪質ももちろん横手山ほどではないが、夜になって冷え込んできたため軽い雪質が復活してきている。一番奥のサンバレースキー場はメインゲレンデの滑走距離800mは少々物足りないが、広さが100mある他、クワッドリフトでどんどん運んでくれるので練習にはもってこいだ。斜度も平均18度と快適な中斜面が続いている。ここで1時間ほど滑った後に、丸池ゲレンデまで戻って日本最古のリフト発祥の地「丸池Aコース」に入った。このコースはこれだけを滑るために丸池ゲレンデを訪れる人がいるほどの名物コースだ。最大斜度32度、平均斜度27度のコブ斜面は筆者の技術の域をはるかに超えているが、雪が軟らかかったため何とか降りてくることができた。ホテルに戻ると、長男が37度6部の熱。横手山で冷えたせいだろうか。夜の9時には電気を消して就寝。

 

志賀高原2007その2に続く