2006〜2007シーズン

2006〜2007 SEASON

23 ニセコアンヌプリ/二日目

体験記その2(二日目)


↑雄大な景色の中を滑る

↑朝の爽やかな空気の中を快走。

↑下界に落ち込んでいくような感覚。

↑国体コースの入口。
レストハウス「エースヒル」の横に温度計がある。-5℃を指している。

↑ジャンボコースを併走する子ども。

↑花園コースの麓で。
ゲレンデには何箇所か鐘が設置されている。

↑羊蹄サンセットコースのポール。

↑傾斜の緩い所は上手に回る。

↑レストラン「エースヒル」は地元の素材を使った洋食屋。長男は美味しいものを食べると、体が震える。

↑最大斜度40度の大回転コース。
崖のようなコブ斜面だ。

↑大回転コースに挑戦する長男。

↑長女は連続ターンも披露。

 

 毎回レポに書いているが、どうも旅行中は気持ちが高まって目覚めが早い。この日も朝は3時半起き。一度目がさめるともう気持ちはスキーモードに入って寝付けない。昨日の記録をまとめたり、ウェアの防水や板のチューニングをして時間をつぶし、6時過ぎには子ども達を起こした。

 朝食を取った後、朝一のゲレンデを楽しもうと、8時にはホテルを出たのだが、まだリフトも動いていない。ホテル前にキッカーがあるのでこれでしばらく遊び、ゴンドラに乗ってアンヌプリ頂上を目指した。今日は、ここからニセコヒラフのゲレンデへ移動する予定だ。

 パウダーの聖地と評価の高いニセコの頂上は3月でも粉雪が楽しめるだろうと期待して登っていたのだが、圧雪されていないゲレンデがそのまま夜のうちに凍りついてアイスバーンの荒地。1・2月であれば昼も夜もパウダーの状態を維持するのだろうが、昼間に雪が溶けてしまう3月はこんなものなのだろうか?

 頂上から斜滑降でヒラフゲレンデに移動し、ニセコで一番人気の国体コースに出た。最大斜度34度平均斜度18度の中斜面だが、出始めにコブができている。筆者はスキーを始めて2年目、まだボーゲンがようやくでき始めた頃にニセコへ来て友人とはぐれてしまい、自力で下まで降りていたところこのコースに入り込んでしまった経験がある。初めて見る大きなコブでターンすることができず、斜面に寝転んだ状態で雪を削りながら半時間以上かけて脱出したことを覚えている。

 今回この斜面がどんな姿に見えるだろうと思いながらやってきたのだが、1m以上あるコブが無数に並んいたような記憶があったのだが、実際はいつも井川で滑っているような大きさで斜度もそんなにない。慣れというものは凄いものだ。ただ朝早かったので斜面が凍りついてアイスバーンに近い状態になっていた。昔アイスバーンで滑落して苦手意識を持っている長男は「アイスバーンは嫌なんじゃ」といって泣き始めた。何とか少しずつ前に進ませてゲレンデの下まで下ろすのに20分以上かかった。

 国体コース下部まで来ると雪が緩んできた。出始めの気温計は−5度を指していたが、連日の陽気で雪面全体が緩くなっているようだ。一番下まで降りてくると、0度を上回るようになっていたので、ゴンドラで上がって今日はずっと上の方で滑ることにする。


↑長女は大体の斜面をスムーズに滑っていた。

 頂上の一つ下のゲレンデにあるジャンボコースは圧雪が効いていて雪質も良く滑りやすい。こちらも国体コースと並んで人気のあるコースでたくさんの人が滑っていた。中級だが、急な所は斜度が40度近くあり、斜度変化が楽しい。ここを数回滑った後、過去3回のニセコでまだ訪れた事のなかった花園ゲレンデへ出てみた。こちらは最も北斜面になるので雪質が一段と良く、さらにあちこちにテーブルトップやウェーブ等の遊び道具が多く設置されていて楽しい。最上部から数えると約5000mあるコースを一度下まで降りて少し休んだ後、上部の羊蹄サンセットコースにあるポールバーンでポールの練習をした。傾斜が20度以上あるためスピードがついて滑りにくかったが、怪我をしないように注意しながら練習をした。

 昼食はレストハウス「エースヒル」へ。中には外国人の姿がちらほら。ニセコは最近オーストラリアからの客が大挙押し寄せているという話を聞いていたから、ゲレンデのあちこちで外国人を見かけるかと予想していたのだが、このレストハウスで見かけた位である。年末に北海道に来た時にはたくさんの外国人がいたから、日本とは休暇の時期がずれているのかもしれない。

 昼食後は再び麓まで降り、クワッドで上がっていると横に大きなコブ斜面が見えた。昔アルペンゲレンデと呼ばれていた大回転コース、スーパーコースだ。1km以上コブ斜面が連続している。午前中にアイスバーンでへこんでいた長男だが、昼食を食べてすっかり元気を取り戻し、大きなコブを見てあそこを滑ると息巻いている。コースに出てみると、もの凄い傾斜だ。平均斜度は15度だが、最大斜度は40度の急斜面。さらに沢のような地形になっているので、数字以上の急角度に見える。しかし、午後になって気温が上がっているため雪が軟らかくなっており、気をつけて少しずつ降りれば何とか進む事ができた。コブの得意な子ども達は連続ターンも試みるが、さすがの急傾斜にスピードがついてご覧の通り。

 しかし、ひょっとしたら脱出するのに何時間もかかるかもしれないと案じていたコースだが、短時間で降りることができたのは上達した証拠か?その後再び上まで上がってまだ滑っていなかった林間コースを抜けた頃には午後3時前になっていた。頂上まで登って朝とは逆方向に斜滑降で滑っていく予定だったが、頂上まで上がると朝とは雪質が変わっているのに気がついた。昼間表面の雪が溶けた後、夕方に近づき気温が下がって冷たい風に吹き晒された斜面はカリカリのアイスバーンの状態になっていた。再び、長男の動きが止まる。おまけに長女も転んで体が滑って落ちていくと泣き始めた。左右から泣き声がステレオで響き絶体絶命の状態になったが、そのうちに長女は自力で立ち直り、下まで滑っていった。問題は完全に硬直している長男だが、斜面を削って雪のクッションを作り、そばを通りながら何とか500mを降りた。このアイスバーンの脱出には大回転コースの数倍の時間を要した。もはや斜滑降での移動は諦め、ヒラフゲレンデを一度下まで降りてバスでホテルまで戻る事にした。今日はずいぶん疲れたので、夜はホテル内にある一品料理の店へ。値段が昨夜の二倍ほどしたが、美味しければ何でもいい。食後にはホテルのすぐ近くにある「憩いの村」で露天風呂を楽しむ。十分に疲れを取って翌日に備えた。


二日目終了。最上部の一枚バーンの上で。