ウィスラー一人旅C

2008 CANADA C

ニ日目その1(ブラッコムスキー場・ホーツマン氷河)

 (期日)2008年1月 (宿泊)フェアモント・シャトー・ウィスラー(5泊7日) (移動手段)JAL
 (ウィスラー・ビラッコムHP) http://www.whistlerblackcomb.com/index.htm
 (フェアモント・シャトー・ウィスラーHP) http://www.fairmont.com/whistler/

スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ AAA  ウィスラー・ブラッコムスキー場合わせて200以上のコースがある。最長滑走距離は11000m。標高差1600m以上という数字はいずれも日本のスキー場とは別次元の存在である事を意味する。コースは(初級者)(中級者)◆(上級者)◆◆(超上級者)に分かれているが、日本のスキー場のレベルよりそれぞれ一段階上である。急斜面にコブ斜面、圧雪から深雪コースとスキーヤーの要求するものは全てここにあるといってよい。
積雪量 AAA  1シーズンの降雪量が10mを超える。例年11月中旬からスキー場がオープンし、6月上旬まで滑走できる。ブラッコム山の上部には氷河が発達し、7月末まで滑走可能だ
雪質 AA  バンクーバーが海に近く、カナダでも温暖な気候のため雪質は世界最高とは言えないが、高緯度にあるため寒気団のもたらすフレッシュな雪は極上のものである事は間違いない。
混雑度 AAA  ゲレンデ面積が広いので、特定のゾーンが混雑するという事はない。リフトも日本のものとは比べ物にならないほど長くて速度も速いので、莫大なスキーヤをどんどん運ぶ事ができている。
雰囲気 AAA  海外スキー場特有の開放的な景観や、数多く設けられているオブジェ。コースの案内板やリフト一つを取ってみても白銀の世界に生えるビビッドな色使いがリゾートの雰囲気を高めている。ゲレンデの隅々に感動の種が転がっている。
アフタースキー AAA  スキー場の麓には三つのエリアがあり、それぞれ高級ホテルと多種類のレストラン、酒場、ショップが集まっており、夜遅くまで賑わっている。スキーをしなかったとしても楽しめる空間がここにはある。
旅費  航空機での海外移動となるため、旅費はかかるが早割りやマイレージを上手に使えば経費を節約できる。また、時期を選ぶ事ができれば宿泊費も大きく変わってくる。ヨーロッパ方面を目指すよりははるかに安価で日本人からも人気がある。
アクセスの良さ  成田から空路8〜10時間。バンクーバーから車で2時間。接続さえうまくいけば、バスで信州を目指すより短時間で行ける。
総合評価 AAA  初心者も安心して滑る事のできる親切なコース設計。上級者には多様なコースが果てしなく続く。滑るもよし。写真を撮るもよし。タウンで時間をつぶすもよし。何をするのでも最上級のレベルの生活が用意されている。

 

ブラッコムスキー場(朝〜昼)

 初日はガイドがスキー場のコースを案内してくれます。集合時間が8時半だったので、目覚ましは6時にセットしていました。ところが、目が覚めて時計を見るともう8時前です。旅行中は常に早起きの筆者が寝過ごすのは本当に珍しい事です。相当疲れがたまっていたのでしょう。しかし、ぐっすり眠ったおかげで昨晩の熱は下がっていました。まだまだ体はだるかったのですが、折角来たのだから昼まででも滑ろうと思い、急いで着替え、シャトルバスに乗り込みました。意外にスムーズに移動ができ、8時10分には集合場所に着く事ができましたので、近くのカフェで朝食のパンとコーヒーをいただきました。

 今日のガイドはツアーのサービスについているもので、半日の予定で主なコースを案内してくれます。ウィスラーにはウィスラー山とブラッコム山があり、両山合わせて200以上のコースがあります。最長滑走距離は実に11000m。日本の平均的な規模のスキー場が10個位入るような巨大なエリアです。筆者にとってウィスラーは初めてですし、海外のスキー場はコースの区分が不明確で看板や案内も少ないものと思っていましたので、まずはコースをしっかり頭に入れないと遭難につながると考えていました。実際にはコースの設計も案内も非常にわかりやすく迷う事もなかったのですが、滑る前には不安ばかりが先行していましたので、初日のコースガイドに迷うことなく申し込みました。

 今回ガイドをしていただいたのは、JALのツアーデスクも担当しているカナダに住んで10年の方。九州出身でスキーにのめりこみ、カナダに移住。夏場はロッキー山脈のバンフまで夏スキーに出かけるというベテランでした。ウィスラー山のガイドを頼んであったのですが、ゴンドラが混んでいたのでブラッコム山に変更になりました。ウィスラービレッジからブラッコム山行きのゴンドラに乗って移動しました。日本のスキー場ならゴンドラに一本乗ると頂上まで行くのですが、最初のゴンドラが到着した場所はまだ全体の1/3でしかないということを聞かされ驚きました。コースマップを取り出して、自分のいる位置を確認しようと見てみると、コースのラインが網の目のように書いてあってこれを頭に入れるのは不可能と諦めました。


左がブラッコムスキー場。右がウィスラースキー場です。
(地図をクリックすると大きな画面になります)

 「ここからはリフトを乗り継いで滑りながら頂上を目指しましょう。」ガイドの提案に従っていよいよゲレンデに第一歩を踏み出しました。昨晩少し新雪も降ったようでゲレンデは軟らかく、圧雪もきれいに施されていて滑りやすい状態でした。前週滑ったニセコのパウダーに比べると若干水分が多いようにも感じましたが、スムーズに板が回転して気持ちのいいシュプールを刻むことができました。この日は昨日までの雨がうそのような雲ひとつない晴天で、澄み切った青空と真っ白なゲレンデが心の中まで染み入るようでした。

 リフトを乗り継ぎ、頂上まであとリフト一つの所まで来ました。突然遠くの方からドーンという音が聞こえました。何かが山の斜面で爆発しています。ガイドにあれは何かと尋ねたら、斜面の急な所では雪崩が起こるといけないので、スキーヤーが滑る前にわざと火薬を爆発させて雪崩を起こしているのだそうです。はるか遠方の斜面を見ると、何人か人影が見えました。とても人が滑るような斜面ではないのですが、落ちるようにして崖のような難所を滑っていました。

 最上部に上がるリフトはまだ運行前だったのですが、日本では見た事がないような形をしています。この辺りは氷河になるので、通常のリフトは設置できないようです。アルファベットのTを逆さまにした形で、どうみても人間の腰の位置よりも高い所にバーがあるので、どうやってあの高い位置まで飛び上がるのだろうと思っていたら、バーを引っ張るとゴムが伸びてバーが下がる仕組みになっている事が分かりました。腰に軽くT字を当てて後は引っ張ってもらうのですが、初めての経験なのでバーに捕まるのが難しいです。ちょっと気を緩めるとバランスを崩して転倒しそうでした。最初はバーを持つ手に力が入っていたのですが、そのうち慣れてきて体全体でバランスをとるようにすると、斜面を滑っているような気持ちになりました。

 「このリフトは滑る楽しみも味わえますね」とガイドの人に話をしていたら、後ろにいた日本人二人組がバランスを崩して転んでしまいました。ガイドは「先に行っていて下さい」とバーを離れたので、筆者は一人でしばらく進んだのですが、一人バランスを取るのは非常に難しいです。そのうちに傾斜が急になった所で筆者も板が交錯して尻餅をついてしまいました。後から来るスキーヤーに衝突しては大変と、慌ててコースに回避し、リフト下まで降りました。

 もう一度Tバーに乗り、今度は一度も転ばずに上へ上がれたのですが、ガイド一行の姿がありません。先に下りたのかと思い、深雪コースを降りました。SHOW CASEと名付けられたコースは中級コースの表示がありましたが、深雪の急斜面でどう考えても日本では上級コースです。カナダのコース表示は日本よりも1ランク上と考えた方が良さそうです。深雪の浮遊感は気持ちがよかったのですが、調子に乗ってスピードを出しているとターン時にバランスを崩し雪の中に突っ込みました。全身雪だらけになりましたが、態勢を立て直し何とか中腹のレストランまで降りました。ここにもガイド一行の姿はなかったので、広いゲレンデの中探すのを諦め、レストランで休憩する事にしました。


↑さあ、いよいよ初の海外スキーだ。

↑こちらが日本にはないTバーリフト。氷河の場所には基本的にこのタイプのリフトが架かっていた。

↑バーを引っ張るとロープが伸びて、体ごと引っ張るようになっている。慣れないと難しい・・・。

 

 

 


↑コース全体の形がお椀の様な地形になっている
氷河であるため夏も滑る事ができる


↑オレンジと緑のマークのついた棒が等間隔で立っている。吹雪の時に迷わないようコースの目印となっている

 今日は一月の平日であるので、休暇の取れない日本人の姿は全くと言っていいほどありませんでした。時折大学生らしき人たちと年配の方の姿を見かける程度です。椅子に座るととたんに眠気が襲ってきました。コース一本の距離が日本の何倍もあり、それを連続して滑っていたので、午前中でもうへとへとになっていました。コーヒーを飲んでしばらく体を休めた後、トイレに行くと偶然ガイドの人に会うことができました。もう昼前だったので昼食にしようという事になりました。

 ブラッコムのレストランはメニューを頼むコーナーがいくつかあり、自分の好きなものを注文して最後にレジでお金を払うようになっています。要するに日本のスキー場と形式は同じなのですが、料理の種類が豊富です。ファーストフードから日本食まで色々揃い、スープやピザも5・6種類の中から選べるようになっていました。


↑レストランで熱いカフェオレを飲んでHOTした気分


↑レストランの作りも中々おしゃれ


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