ウィスラー一人旅@

2008 CANADA @

筆者の職場では勤務5年ごとに心身のリフレッシュと健康の増進のため、特別の休暇が与えられます。
今年はちょうど就職20年目の年で、5日間の休暇をいただきました。
前回の15年目は、小学校に上がる前の長男を連れてハワイへ二人旅をしました。
今回はどこに行こうかと考えていたのですが、海外旅行回数も二桁を超えたので、
そろそろ一人旅に挑戦してみてはどうかと思いました。
土日を加えて一週間も一人で生活するのはちょっと不安な面もあるのですが、
何より未知の経験に心躍らせ、出発の日を待ちました。

一日目その1
(徳島空港〜羽田空港〜成田空港〜バンクーバー国際空港)

出発までの準備

 行き先はまだ行った事がない場所、という事でカナダに決めました。カナダの表玄関バンクーバーは、2年前訪れたシドニーと並んで世界的に美しい町として有名です。加えて2010年に冬季オリンピックが開催されるため、町として大変賑わっているようです。さらに、ここからクルマで車で2時間の所に、北米最大のスキー場ウィスラーがあり、たくさんの日本人スキーヤーが訪れているので、海外スキー初体験の筆者には手頃な場所と考えました。

 場所が決まれば次は旅行の手配です。当初JTBのツアーを申しこんでいたのですが、10月頃にJALのツアーが売り出されたのでこちらに変更しました。料金的には大きな差はなかったのですが、JALのツアーはマイレージもたまる上、株主割引を使えばツアー代金が8%OFFになります。色々とメリットがあったので、こちらを選択しました。ただ、出発地として成田からしか便が出ていないということで、今まで関空専門だったのですが、14年ぶりに成田を使う事になりました。スキーケースを抱えての移動が面倒ですが、徳島からは空路で羽田まで1時間、更に成田までバスで1時間で到着できるため、高速バスで約3時間の関空に行くより時間的には近いです。

 出発まではいつものように十分に下調べをして日程を立てて行きたい所ですが、まもなくスキーシーズンに入って週末はどこかに出かけているという日々が続きました。カナダに出発するまでの二月足らずの間に地元の腕山へ5回、北海道へ2回、年末には片道600kmを運転して長野まで行きました。もちろん平日の仕事も楽な訳ではないので、週末の時間が使えない分平日遅くまで仕事をしていると、もうほとんど仕事とスキーと睡眠だけの毎日で疲れも随分たまっていましたが、気持ちの上では初めての海外スキーということで情熱がみなぎっていました。
 だから出発前日も夜8時に鳥取から戻ってスキーの道具を片付け、カナダの準備にかかっていたらいつの間にか日付が変わっていましたが、それでも翌朝5時には目が覚め、意気揚々と出発の準備を続けました。ところが、そんな父を横目に子供たちは朝から少し元気がありません。しばらく筆者と合えなくなるので寂しいようです。妻に言わせると、筆者が出かけた時、寂しいのは初日だけで後は怒る人がいないのでのびのび生活しているといいます。しかし、長女は出発の時間が近づくとだんだん表情が曇ってきて、遂には自分もついていくと言い出しました。強がりの長男は「パパがいなくても寂しくない」と何度も強調していたのですが、徳島空港に着いて搭乗ゲートに向かおうとすると突然手を握り締めてきました。「たくさんお土産を買ってくるから」と言い残して、搭乗ゲートをくぐりました。
徳島空港で長女と・・・しばらく家族ともお別れ。

徳島空港〜羽田空港(昼)〜成田空港(夕)〜バンクーバー国際空港(朝)

 徳島空港を飛び立ち羽田空港に着くと、ここからはリムジンバスでの移動になります。スキーバッグと板一式を持っての移動は大変でしたが、成田に着くと荷物を預けて後は自由になりました。しばらく売店を物色した後、出国審査を済ませ搭乗ゲートへ進むとものすごい人だかりでした。他のゲートは時期的な理由からか閑散としていましたが、バンクーバー行きのゲートだけベンチにも座れない位ごった返していました。今回利用する便はバンクーバー経由のメキシコシティ行きで、メキシコに向かう外国人が多いようです。スペイン語の会話が飛び交い、これはテロという観点から見ればきわめて危険度の高い路線なのではないかと一瞬あせりました。

 機内に入ると、待合室を上回る混雑ぶり。一列10席のボーイング747の大型機が見事に埋まっています。搭乗時にどこかのおばさんが言っていましたが、メキシコまで行くのにロス経由で飛ぶとテロ対策のチェックが厳しいため、審査の緩いバンクーバー経由で行く便に人が流れているのだそうです。ほとんどの席が満席でしたが、運良く筆者の隣だけ空席でした。空席の向こうに座っていた外国人の女性と話をつけて、真ん中を荷物置き場にして両サイドに人が座る事にしました。エコノミーの狭い空間で他人と並んで座るのは気分的にも苦痛ですが、運良く快適な環境を作る事ができました。

 17時過ぎに日本を飛び立って、7時間半の空の旅が始まりました。カナダは地図で見るとハワイを通り越してまだ東になるので随分遠いように感じたのですが、実際にはアラスカの方から回りこんでいくとそんなに時間はかからないようです。機内では、全く準備をしていなかったバンクーバーの観光計画を立てたり、映画を見て過ごしました。座席の背もたれに個人用のモニターがついていて、自由に番組を選択できるようになっています。映画は14種類も放映されていて、それぞれ開始時間を少しずつずらしているので、好きな時間帯に映画を見始める事ができるよう工夫されています。その他、ゲームや音楽も選択できるようになっていて、機内では退屈せずに過ごす事ができました。

 本当はここで少し寝ておかないと翌朝体がきついと思います。しかし、カナダと日本の時差は17時間で、日付変更線を通過した時に現地時刻を確認したら東京が夜の9時、バンクーバーが朝の4時でした。日本の時間帯で考えれば寝るには早すぎますし、カナダ時間だともうそろそろ目が覚める時間です。結局、寝るタイミングを逸してしまい、睡眠時間数分の状態でバーンクーバーに到着しました。

 機内から外を見ると雨が降っていました。バンクーバーは1月は雨季にあたり、ここ一週間ほど雨が続いているようです。冬場のカナダで雨が降るというと変な感じもしますが、バンクーバーの近くを流れる暖流の影響で暖かいのだそうです。空港に降りると、あれだけ機内にたくさんいた人たちが消えています。みんなメキシコ行きの乗り継ぎ客だったのでしょうか?入国ゲートと税関を通ってロビーに出ると、現地の係員が出迎えてくれました。


↑羽田到着直前に見えた白く輝く富士山の姿

↑成田空港で。世界各地へ飛び立つ便の名前がずらり

↑機内食。いつもはほとんど残すのだが今回は完食

↑背もたれの個人用モニターでは最新の映画が上映されています

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