DVDソフト体験記2000
DVD SOFT EXPERIENCE 2000

(視聴順・筆者所持作品は●付き)

作品一覧(クリックすると作品解説に飛びます)

アポロ13  アルマゲドン  インディペンデンス・デイ  ザ・インターネット
ザ・ハッカー  ザ・ビーチ  シックス・センス  ジャンヌダルク  13F
ジュラシックパーク  ジョーズ  深海からの物体X  タイタニック 
ターミネーター2  ディープブルー  パーフェクトストーム  ハムナプトラ 
ファイトクラブ
  フィラデルフィア  ボーンコレクター  マトリックス
メン・イン・ブラック  遊星からの物体X  ロストワールド

マトリックス MATRIX ★★★★★(映像5音響5脚本4) ●

1999年米作品 監督:ラリー&アンディ・ウォシャウスキー/出演:キアヌ・リーヴス他 
ドルビー・デジタル5.1ch

 ストーリーはいささか単純で、展開が唐突な面もあるが、それを補って余りあるのが映像・音響である。静止カメラを駆使した撮影法は今後多くの類似作品の登場を予感させる。何度見ても楽しい作品。また、51サラウンド効果が素晴らしく、最も有名な諜報員の銃弾をかわすシーンでは思わずのけぞってしまう。オープニングの美女トリニティーと秘密警察との対決ではサブ=ウーハーがうねりを上げ、本社への突入シーンではウーハーのベースラインと共にリア=スピーカーからの銃弾の落ちる音が見事なコントラストをなし、全編にわたって効果音が部屋中を駆け巡る。真にサラウンドシステムを構築してよかったと思える作品である。近々2・3がお目見えするそうだが、1以上のクォリティを実現することは無理ではないかと思わせるくらい画期的な作品である。ぜひ1枚持っていたい。メイキング等の特典も豊富。画面上にウサギのマークが出て来た時、ボタンを押すとそのシーンの撮影風景にジャンプする機能あり。
 

ハムナプトラ THE MUMMY ★★★(映像4音響3脚本2)

1999年米作品 監督:スティーブン・ソマーズ/出演:ブレンダン・フレイザー他 ドルビー・デジタル5.1ch

 CGを使った特殊撮影に工夫あり。ストーリー的にはインディー・ジョーンズの二番煎じであまり面白くなかった。メイキング・スクリーン・セーバー等豊富。
 

ザ・インターネット THE NET ★★★(映像3音響3脚本3)

1995年米作品 監督:アーウィン・ウィンクラー/出演:サンドラ・ブロック他 ドルビー・デジタル5.1ch

よくあるサスペンスもの。インターネットという現代的な舞台設定をうまく活用している。しかし、砂浜にまでパソコンを持っていく人がいるのだろうか?
 

遊星からの物体X THE THING ★★★★(映像4音響3脚本4)

1982年米作品 監督:ジョン・カーペンター/出演:カート・ラッセル他 ドルビー・デジタル5.1ch

 15年程前一度テレビ放送で見たのだが、あまりに電波状態が悪くはっきりと画面が見えなかった。しかし、特殊撮影のグロテスクさに大きな衝撃を受けた。再度見ると当時の衝撃はもちろん感じられないものの、誰が「THE THING」なのかわからないという恐怖感とおぞましい姿から来る禍々しさは他の作品の追随を許さない。個人的にはホラー作品の最高傑作の一つ。下の作品のタイトルに流用されてほしくない。
 

アポロ13 APPOLO13 ★★(映像3音響3脚本2)

1995年米作品 監督:ロン・ハワード/出演:トム・ハンクス他 ドルビー・デジタル5.1ch

 アルマゲドンの二番煎じという実感をもったが、アポロ13の方が先だからこちらが元祖である。視聴している途中持病の居眠り病が出てしまい、ストーリーははっきり覚えていないが、宇宙のシーンは感動的であった。サラウンド効果も少し感じられた。劇場の大画面と高品質のスピーカーで見たらもっと感動が増す作品だと思われる。
 

 インディペンデンス・デイ INDEPENDENCE DAY ★★★★(映像5音響5脚本3)

1996年米作品 監督:ローランド・エメリッヒ/出演:ウィル・スミス他 ドルビー・デジタル5.1ch

 これまでに見た色々なSF映画の影響を色濃く受けていると感じた作品。序盤は「未知との遭遇」、戦闘シーンは地球版「スターウォーズ」、宇宙人は「エイリアン」。オープニングから最初の攻撃までの圧倒的な敵側の力とラストのあっけなさに大きなギャップを感じたが、単純に全編を通して楽しめた。音響については最初の攻撃から市外炎上シーンへ人々の悲鳴や瓦礫のぶつかり合う音が見事に再現されている。戦闘シーンではフロント・リアの4つのスピーカーを効果的に使っていた。「マトリックス」とともに1枚所有したい作品。


深海からの物体X CREATURES FROM THE ABYSS ★(映像1音響1脚本1)

1999年伊作品 監督:アル・パッセリ/出演:クレイ・ロジャース他 ドルビー・サラウンド2ch

 タイトル・パッケージからしてあまり期待はしていなかったが、予想通りのB級ホラー作品。脚本・撮影・音響等全てに素人映画の領域を出ていない。最近の作品なのでCGやサラウンドなどの効果は加えてあるかと思っていたが、それもなし。しかし、この素人っぽさがこの作品の最大の魅力ではないか?個人的には、視聴の前週に「インディペンデンス・デイ」、前々週に「アポロ13」という大作を見ていただけに、何かほっとした安堵感を覚えた。ステーキを食べた後のお茶漬けの様な作品。しかし、この手の映画が得意でない人にはステーキの後の「ゲロ」でしかないが・・・。コンピューター処理技術に頼らず、おもちゃとはっきりわかる怪物を動かし、打ち込みでつくった音楽で戦慄をあおる手法が繰り返される。ちなみに我が家の2歳になる長男は必死で画面を見つづけた。DVD特典の監督解説と予告編がまた笑える。たまにはこういう映画もいい・・・。
 

アルマゲドン ARMAGEDDON ★★★★(映像5音響3脚本4)

1998年米作品 監督:マイケル・ベイ/出演:ブルース=ウィルス他 ドルビー・デジタル5.1ch

 ビデオ・TV・DVDと順に三回見た作品。むちゃくちゃな展開もあるが、見せ所・泣かせ所を良く心得ている。エンディングの効果もなかなか。
 

シックス・センス THE SIXTH SENSE ★★★(映像4音響3脚本4) ●

1999年米作品 監督:M・ナイト・シャラマン/出演:ブルース=ウィルス他 
ドルビー・デジタル5.1ch+DTS5.1ch

 友人のT氏から勧められて見た。T氏曰く、「ラストのどんでん返しとそれに至る伏線がすごい」とのことだったが、まさにその通り。DVDでは監督による解説もついているので、こちらを見てもらうと計算された描写に驚かされる。しかし、個人的には途中で(それも序盤少年の「幽霊が見える」という発言で)「謎」が読めてしまい、もうひと波乱あるかなと期待していたのが、肩透かしを食らった感じで今いち見終わってからの充実感にかけた。しかし、ストーリーとしては秀逸で、「愛」と「死」について考えさせられた作品である。監督が解説でも述べているように、一種宗教的な力を感じさせる作品である。また、カメラアングル・色彩感覚等優れており一つ一つのシーンをじっくりと見たい、繰り返して楽しめる作品である。音響はサラウンド効果があまり味わえなかった(作品のジャンルから当然のことかもしれないが・・・)。斬新な作品と思っていただけに少し期待はずれの感がある。
 

ファイトクラブ FIGHT CLUB ★★★★(映像4音響3脚本5)

1999年米 監督:デビッド・フィーチャー/出演:ブラッド・ピット他 ドルビー・デジタル5.1ch

 「セブン」のデビッド・フィーチャー作品。彼らしい独特の世界観がある。ゲテモノに弱い妻は翌日から吐き気が抜けず、「つわりではないか」と周囲を慌てさせた。描写の仕方は少々直接的で下品な面があるが、これが彼の持ち味である。ストーリーの途中まで作品の主題が良くわからなかったが、ラストの大どんでん返しで作品の価値は大いに高められた。「シックス・センス」の落ちは見抜いた筆者もこの落ちは最後までわからなかった。で、シックス・センスは三ツ星、ファイトクラブは四ツ星ということになる。
 

13F 13F/THE THIRTEENTH FLOOR ★★★(映像3音響2脚本)

1999年米作品 監督:ジョセフ・ラズナック/出演:クレイク=ビアーコ他 ドルビー・デジタル5.1ch

 特に斬新な手法を駆使した作品ではないが、ストーリー・映像ともにしっかり作られている。この作品もシックスセンスやファイトクラブに通ずる謎解きがあり多くの伏線が描かれている。DVD特典として監督と制作者の映画全編を見ながらの対談が収録されており、映像を扱っている人には大変勉強になる。
 

ディープブルー DEEP BLUE SEA ★★★(映像3音響5脚本3)

1999年米作品 監督:レニー・ハーリン/出演:サフロン・バローズ他 ドルビー・デジタル5.1ch

 サメ襲来もので唯一「ジョーズ」に匹敵する作品。音響と特殊効果では(当然のことながら)「ジョーズ」を上回っている。特に、深海で徐々にガラスに亀裂が入り、大量の海水が襲ってくるシーンの音がリアル。ストーリーもパニックものの王道を歩むような作品で楽しめた。
 

フィラデルフィア PHILADELPHIA ★★★(映像3音響3脚本4)

1993年米作品 監督:ジョナサン・デミ/出演:トム・ハンクス他 ドルビー・デジタル5.1ch

 HIV患者の弁護士が解雇された法律事務所を訴え、戦っていく法廷もの。
 

ジャンヌダルク JOAN OF ARK ★★★★(映像5音響4脚本4) 

1999年米作品 監督:リュック・ベッソン/出演:ミラ・ジョヴォヴィチ他 ドルビー・デジタル5.1ch

 フィフス・エレメントのコンビが送り出した話題作。ストーリーはほぼ史実にももづいており、歴史学習の教材としても利用できる。史劇にありがちな大げさな表現や唐突な場面転換をなるだけ抑え、誰にも楽しめるわかりやすい娯楽作品となっている。オープニングの農村の穏やかな風景から英国軍の襲撃へ転換するシーンはスピード感があり、映像・音響の素晴らしさとあいまってたちまち観衆を画面にひきつける。また、戦闘シーンは当時の武器や衣装が忠実に再現されており、大迫力だった。人間の首が飛ぶシーンや戦場に死体の残骸が残るシーンは少しエグい。不意に登場するダスティン・ホフマンとの対話がジャンヌの心の葛藤をうまく表現しており、聖人ではない人間ジャンヌダルクを描いている。鳥のさえずる音や雨音がサラウンドで録音されており、画面の中に引き込まれるような錯覚に陥るほど臨場感がある。戦闘シーンでも剣のぶつかり合う音が効果的に配置されている。
 

タイタニック TITANIC ★★★★★(映像5音響5脚本4)

1997年米作品 監督:ジェームズ=キャメロン/出演:レオナルド=ディカプリオ他 
ドルビー・デジタル5.1ch

 素晴らしかった。以前ビデオで2回見ていたが、DVDとは迫力が違う。映画館で見たらもっとすごいんでしょう。長期間ヒットしたのがうなずける。タイタニック号の沈没シーン、船体のきしむ音、逃げ惑う乗客のざわめき、そして音楽一つ一つがまるでタイタニック号に乗っているかのように感じられた。感動も倍増。
 

ジョーズ JAWS ★★★(映像3音響3脚本4)

1975年米作品 監督:スティーヴン・スピルバーグ/出演:ロイ・シャイダー他 ドルビー・デジタル5.1ch

 スピルバーグの出世作。10回くらい見ているが何度見ても飽きのこない楽しい作品。DVD化に当たり、5.1サラウンドで蘇った。純粋のサラウンドではなく後で処理をしただけなので音響効果は大して感じられなかった。
 

ボーンコレクター THE BONE COLLECTOR ★★★★(映像3音響4脚本4)

1999年米作品 監督:フィリップ・ノリス/出演:デンゼル・ワシントン他 ドルビー・デジタル5.1ch

 オープニングの音楽から5.1サラウンドで入っており、音響面で優れた作品。主演男優はどこかで見たことがあると思ったら「フィラデルフィア」の弁護士だった。難しい役をうまくこなしている。
 

ザ・ハッカー TAKEDOWN ★★(映像3音響2脚本2)

1999年米作品 監督:ジョー・チャッペル/出演:スキート・ウーリッチ他 ドルビー・サラウンド2ch 

 2チャンネルの擬似サラウンドながら、鮮明な音声だったため5.1に近い効果が感じられた。しかし、必要以上にマトリックスばりの効果音を用い、これが耳につく。また、野外のシーンが途中からセピア色に染まり、カメラのぶれが目立ったのも何の意図があるのか理解できなかった。実在の人物をモデルにした作品のため、ストーリーはダイナミズムに欠け、ハッカーってこんなことができるのか位の感想しかない。インターネットの知識がないと見づらい作品。
 

メン・イン・ブラック MEN IN BLACK ★★★★(映像4音響5脚本3)

1997年米作品 監督:バリーソネンフェルド/出演:トミー・リー・ジョーンズ他 ドルビー・デジタル5.1ch

 重めの作品視聴が続いていたが、久しぶりに爽快な作品で楽しめた。スピルバーグ特有のジェットコースター的展開は最初戸惑うが、気が付くとどんどん作品にのめり込まされている。エイリアンがゴム人形のようなコミカルな感じだが、この作品の雰囲気によくマッチしている。 
 

ザ・ビーチ THE BEACH ★★★★(映像4音響4脚本4)

2000年米作品 監督:ダニー・ボイル/出演:レオナルド=ディカプリオ他 ドルビー・デジタル5.1ch

 きれいなパッケージとは裏腹にサスペンスタッチの作品。最後、もっと破滅的な展開を期待したが・・・。
 

ジュラシックパーク JURASSIC PARK ★★★★★(映像5音響5脚本3)

1993年米作品 監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:サム・ニール他 ドルビー・デジタル5.1ch

 この作品はまず、音響効果が素晴らしい。全編にわたってサラウンド効果が用いられているが、特に優れていたのはオープニング・T−REXの登場シーン・鳥の祖先が集団で逃げるシーンである。基本的にパークはジャングルの設定であるため、動物・鳥類の鳴き声や木々のざわめく音が臨場感を盛り上げる。T−REX登場シーンでは前後のスピーカーから出る雨音とウーハーからの恐竜の咆哮が緊迫感と恐怖感を強める。映像面ではやはり、CG技術がぬきんでている。トリケラトプスとT−REXの初回以外はCGのようだが、実写と区別がつかない。どころか、実写では表現不可能な動きを実現している。当初スピルバーグはストップモーションでの恐竜表現を考えていたようだが、名作「ロストワールド」「アルゴ探検隊の大冒険」等の時代より技術は格段に進歩しているものの、特有の動きのぎこちなさに限界を感じ、CGの導入を決めたようだ。「T2」・「アビス」等でもCGは活躍しているが、これだけの質感・動きを実現したのはジュラシックパークが初めてである。脚本は原作の一部を次回作に残したため、奥深い内容とはなっていない。DVDにはメイキングのほか絵コンテ・製作準備会議風景・効果音作成の映像・PC用おまけなどこれでもかと加えられているが、何より興味を引いたのはアニマティックスと呼ばれる撮影に移る前の人形を使った模擬映像である。この恐竜の動きはこれでも作品として通用するほどのリアルさであった。これはこれとして味のある映像であったので、他のシーンも見てみたいものである。
 

ロストワールド THE LOST WORLD:JURASSIC PARK ★★★★(映像5音響5脚本 3)

1997年米作品 監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:ジェフ・ゴールドブラム他 
ドルビー・デジタル5.1ch

 前作よりもCGの技術は確実に上がっている。恐竜捕獲シーンでの恐竜の足の下を潜り抜けるシーンは圧巻。CGの完成度が上がった結果、人形の恐竜との差がよりはっきりとわかるようになった。
 

ターミネーター2特別編 TERMINATOR2:THE JUDGEMENT DAY
★★★★★
(映像5音響4脚本5)

1993年米作品 監督:ジェームズ・キャメロン/出演:アーノルド・シュワルツネッガー他 
ドルビー・デジタルEX6.1ch+DTS−ES6.1ch

 音声はSRD(ドルビーデジタル)とDTSの二種類録音されており、さらにSRDはEXで、DTSはESで収録されており、リアにセンタースピーカー音声が追加されているが、残念ながら我が家のシステムではこの音を再現できない。5.1chで視聴したが、冒頭の戦闘シーン・バイクをトラックで追跡するシーンなどサラウンドをバリバリに利かせられるような場面でもリアの表現が控えめであった。製作は1991年ということで10年前の技術の差は致し方ないかもしれない。今回冒頭シーンだけSRDとDTSを聞き比べてみた。我が家の貧弱なシステムではその違いが再現できないであろうと思っていたが、はっきりと音質の差を聞き取ることができた。音量もDTSのほうが大きめで、より実音に近かった。以前シックスセンスで聞き比べた時は違いが全くわからなかったが・・・。CGはさすがにジュラシックパークと比べると見劣りがするが、対象として液体金属という素材を使ったことによって、CGの表現力を最大限に生かすことができている。床から登場するシーンにチェック柄を用いたり、足に液体金属が吸収されたり、拳銃が鉄格子に引っかかるシーンなど単に技術だけではない演出のうまさに驚かされる。この特別編は劇場上映版でカットされたシーンが数多く収録されており、コレクションとしてはありがたいが、3時間も連続してテレビに向かうのはつらい。後半のだらだらした展開は病院脱出シーンまでのはテンポの良さを打ち壊し、T-1000への恐怖感を弱め、緊張感を損なう結果となっている。
 

パーフェクト・ストーム  THE PERFECT STORM ★★★(映像3音響5脚本2)

2000年米作品 監督:ウォルフガング・ペーターゼン/出演:ジョージ・クルーニー他 ドルビーデジタルEX6.1ch

 この作品もSDR−EXで収録されている。嵐のシーンでは吹き荒れる風と波の音が全方向から絡み合い、すさまじいばかりの迫力だった。荒れ狂う波もCGだが、実写と見間違う。パニック映画の新しい段階へ到達した作品と言えよう。しかし、ストーリーは平板で船から落ちては仲間に救出されるという演出が繰り返され、少々退屈した。テクニカルポイントは満点だが、アーティスティックポイントはいい点をつけ難い。